日本でドローンを飛ばそうと思ったらまっさきに出てくる規制が
大半のユーザーはこの規制のかからない200g未満のドローンを使っていて、トイドローンと呼ばれ親しまれています。ドローンメーカーの売り上げでもここが一番の売れ筋です
先日このトイドローンの人気モデルHolyStone HS120Dを買ったら重さが200gを超えていたことで「あれ、どいうことだ!?」と改めてこの200gを超える規制について調べてみました
ドローンを飛ばす上で知らずに違反をしてしまっていては大変ですからしっかりとルールを把握することが必要です
ドローンの200gにまつわる規制についておさらい
航空法により飛行場の近くや高さなど飛行可能な場所が制限されています
*200g未満のドローンにも別の法律で飛行禁止エリアや制限はあるので、200g未満なら飛ばしてよいのだと誤解を招かないように具体的な規制の記載は割愛します
飛行の申請の有無などフライトする上でのハードルがぐっとあがるので多くのドローンユーザーはこの200g未満のドローンを選択して利用しています
大きな公園でも200g未満のドローンであれば申請をすれば飛行可能というようなところもあり、日本では200g未満は規制が緩くハードルが低いという扱いです
トイドローンを買ったら200gを超えていたぞ!
ここで登場するのが冒頭で紹介したHolyStoneのHS120D
この写真からわかるように本体、カメラ、バッテリーの合計で218gになってしまっている
200gの規制は日本にしかないものなので日本向けに調整しているはずだと思うのですが、こんな18gの重量オーバーなんていうミスが起こるだろうか?調べてみるとこんな情報が出てきました
取り外しが可能なパーツであれば200gを超えていても規制対象にならず200g未満として扱う
なんとも曖昧な表現だがこれが本当であればHS120Dが200g未満のドローンとして販売されているのも納得がいきます
だがしかし今まで3年ほど「200gを超えたらアウト!」という感覚でやってきてweb上の99%の情報でもその感覚で規制について説明している
取り外しが可能なら良いのであればそれこそ重いカメラを搭載してもよいことになってしまう
国土交通省の無人航空機ヘルプデスクへの問い合わせ
ドローンのルールについて詳しく紹介している国土交通省のページがこちら
ここに記載されている問い合わせ番号に電話をして聞いてみました
質問内容
航空法の規制が適応されない200g未満のドローンとはドローンを飛行しているときの総重量なのか
それともカメラやプロペラガードなど取り外しができるものを覗いて200gのどちらなのか
という形で質問をしてみました
結果は
すると結果は。。
ドローンの飛行に必須な物で計測して200g未満ならばOK、今回の質問であるカメラやプロペラガードで越えた重量は規制に影響しない
との回答を頂きました
今回のHS120Dの重量が200gを超えている問題はカメラを取り外せば200g未満になる機体なので航空法の規制適応外となり他のトイドローンと同様に200g未満の扱いで飛ばせるということになりました
なんとなく、この規制は”落ちた時に危ないから重量を気にしている”のかと思ったんですけど、車の排気量みたいな感じで規格の基準として200g未満とそれ以上でわけているんでしょうね
諸外国の重量規制
ちなみにこの規制について調べる中で諸外国のルールも確認してみたのですが、アメリカやオーストラリアなどの諸外国は機体の重量制限は緩く、何kg未満という単位でどちらかというと操縦者の熟練度を重視している印象でした
日本のように何グラムというところで規制の違いがでるのは香港ぐらいで、あちらでは250g未満のドローンは登録不要でそれを超えると機体を登録する必要があるとのことでした
まとめ
いまのところドローンのパワー的に重いカメラはつけられないのですけど、バッテリー性能があがればそのうちドローンに最初から搭載されている以外のカメラも使えるようになるかもしれませんね
流通しているドローンの重量を見てみても195~199gのモデルが多いので販売メーカーも日本の規制を勘違いしているところが多いのかな、と思いました
HS120Dは他のトイドローンよりかなりバッテリーが重く、そして飛行時間が長いことをウリにしているのでこの規制が正しく周知されれば他のドローンのバッテリー容量もすぐにアップするでしょうね
ということで本日はドローンの200g規制の重量の取り扱いについて紹介しました