2025年の空冷服の紹介シリーズ第三弾は水冷式です!
こちらは冷たい水をウェア内にいれてその水を循環させて体を冷やす仕組みの服です。
こんな感じで製品の中に水や保冷剤を入れて使用します
ウェアに内蔵されたチューブを伝って冷水が全体にいきわたり体を冷やします。感覚的にはアイスノンを背中に当てているような感じです。
前回紹介した空冷式(空気のやつ)の服はファンで空気を送ることで熱を逃がします仕組みでしたが、水冷式は製品自体が冷たいというのも特徴ですね。
基本的には空冷式(空気のやつ)の方が使い勝手が良いんですが、極端に暑い環境だと熱い風を循環させるだけになってしまうためこの水冷式のように本体が冷気そのものを持っているとまた違った使い方ができるのです。
今日はそんな水冷式のベストを実際に使っていきながら魅力や使用方法を紹介していきます。
*この記事は販売メーカーから製品提供を受けてレビューを作成しています。記事に書いてある情報は私が使用する中で感じたことなので正式な情報とは異なる可能性があります。詳細スペックは公式サイトをご確認ください。
製品スペック
今回使用した製品のスペックがこちらです
| 価格 | 1万円強 |
|---|---|
| 冷却タイプ | 水冷式(冷たい水の循環) |
| 電源 | 10000mAh |
| サイズ | フリーサイズ |
中華製品なので値段は乱高下する傾向にあるんですが25年7月現在は基本的に1万円を越える価格です。
服の中で水を循環させるので中にケーブルが入っていたり、気密性が高くないといけないのでその辺で作りがちょっと凝っているんでしょうね。
ベストのように服の上に着る製品なので色やサイズの選択はなくフリーサイズ一択の販売となっています。
商品ページでは女性が着用している動画が紹介されているので小柄な方はそちらの動画を参照してみてもいいでしょう
パッケージの中身をチェック
こちらが製品のパッケージと中身です
ウェアとバッテリー、そして保冷剤と説明書のシンプルな構成です。
これまでの空冷服と違って配線の接続とかもないので付属品も少なくなっています。
ウェアはこんな感じです。
水を使う製品なので作りは結構いい感じです
いかにも防水性、撥水性がありそうな作りですね。
内側を開いてみると配線のようなものがみえます。このラインを水が通るというわけですね
そしてこちらが保冷剤の元の束です
私も保冷材は冷凍された状態のものしか見たことがなかったのですが、元はこんな風になっているんですね。
最初はサラサラの粉がはいったふくろですが、これを水につけることで見慣れた保冷材の姿になります。
そして冷凍庫にいれることでキンキンの保冷剤になります
このキンキンの保冷剤を水タンクに入れることでより冷たい水を循環させていくというわけです。
この保冷剤が10個分入ってるってのはポイントが高いですね。
そしてバッテリー
水を循環させるだけなので10000mAhの中サイズの容量です。
そして説明書はもちろん日本語で、わかりやすいイラストで解説されています。
水冷式は水の出し入れがあるのでわかりやすいマニュアルは必須です。
実際に使用してみよう
それでは実際にウェアに水をいれて使ってみましょう。
水を中に入れるのでウェアをなにかしらに立てたりひっかけて起こせるといいですね。
そしてまずウェア背面のポケットをあけます
これをあけるとさらに中にポケットがあります。こちらが注水袋があります。
この注水袋は明らかに防水っぽく頑丈な感じに仕上がっています。
水をいれるためにこの注水袋をあけるんですが、、めちゃくちゃ固いです!これを壊さないように気を付けながら気合を入れて開けていきます。
注水袋が開くとこんな感じになります。この人差し指のところに水を入れていきます
説明書によると500~600mlの水をいれるようです。
そしてあらかじめ冷やしておいた保冷剤を投入
こちらも注水袋の中に水と一緒にいれます。
さらにお好みで氷も投入。
氷は氷でコンビニでも買えたり、保冷剤とは違った使い勝手のよさがありますね。
これで水回りの用意はOKです。
あとはバッテリーをウェア左ポケットのケーブルに接続すれば用意完了です。
バッテリーはしっかりポケットにいれてチャックをしめておきましょう。
これであとはスイッチをいれるだけで水の循環がはじまります。この製品は水のケーブルなどは最初から接続されているため割と簡単に用意することができます。
では、使っていきましょう!
着用!そしてスイッチオン!
それではこのウェアを着用!
ジャケット的なウェアなので体のカバー範囲は部分的で、全面でいうと方から両胸の横当たりがカバーされています。
こちらが横からの写真
ベルトでサイズを細かく調整できるのでぴたりとくっつけました。厚みもそんなにないですね
こちらが後ろから
後ろ側は広範囲がカバーされています。
そしてポケットのバッテリー操作で水の循環をON!
ギュルギュル、という音がしてウェア全体に水が運ばれて行って….
気持ちいいーーーーーーー!!!!
私は保冷剤に加えて氷もいれていたので水はかなりの冷たさになっていて、循環させた後の気持ちよさはすごかったです。
さながらアイスノンや氷嚢(ひょうのう)を当てているような感じで、非常に快適な冷たさがありました。
空気を循環させる空冷式もすぐに涼しくなるんですが、快適さはこの水冷式のほうが桁違いです。
一度水を入れた状態でウェアを脱いでみたのですが、ウェア全体が水のチューブでもっこりしていることがわかります。
背面にチューブがすくなくみえるかもしれないのですが、背面の下側に水が溜まっているので実はここが一番冷たいです。
こんな感じで背中の下の方から胸の表側背中側と、体の熱くなる部分を広く水チューブがカバーしています。
保冷剤をいれた水はとても冷たいので、ウェアを10分ぐらい着用した段階でこんなに結露がついていました。
使用中はこの辺りを定期的に拭いてあげるといいかもしれません。
そして水冷式の特徴である動作音の小ささも見ていきましょう。
水冷式の動作音は主に循環させている機械の音と、チューブの中を水が通る音です。
特に体を傾けた時に肩などのチューブが狭くなりやすいところでジュルジュルいう傾向にあります。
しかし全体としては空冷式などとは比較にならないほどの小さな音です。
屋外で使用するケースがほとんどだと思うので、動作音の影響はかなり小さいと思います。
バッテリーは最大12時間持続
バッテリーは常時循環で最大12時間持続、40秒循環&40秒休むのモードで18時間の持続です。
バッテリーよりも先に氷や保冷剤が解けて水がぬるくなってしまうと思うので、バッテリーは十分に余裕を持ってつかえるでしょうね
排水、お片付け
水冷式のウェアは使用後にウェアに入れた水を排水する作業必要です。その手順を確認していきましょう。
まずは背面の注水袋の水を出します。
割と外側のポケットにひっかかったりしてこぼしてしまいガチです。
あとはケーブルの中を伝って本体全体にめぐっている水はこちらのキャップから排水できます
どちらかというとこちらから出る水の方が多く、さらに結構勢いよくでるので周囲に注意をしてください。
これでウェアのお片付けは完了です。
まとめ 快適さは最高!冷たさの確保が問題
こんな感じで水冷式はとにかく水の心地よさが魅力的な一台でした。扇風機のような風が当たる感じも、エアコンの冷たい風が当たる不快感もない快適な冷気です。
しかし一方で、水を長時間冷たいままに保つのは難しいというネックがあります。氷はすぐとけてしまいますし、保冷剤も割とすぐにぬるくなってしまいます。
一番快適なピークの時間は短いため、こまめに氷や保冷剤を補充できる状況で使うのが好ましいです。
それでもこれまで紹介した空冷式、ペルチェ式とは大きく違った特徴がある一台で、購入を検討する価値は十分にあると感じました。
以上25年の冷却服比較の第三弾、「水冷服はまるでアイスノンのように快適な冷却服!」の紹介でした。















